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Gatsbyを使ってブログを始めたので、手順を晒す。

2021/2/27
Tech

↓ (ここ) を Gatsby で作ったので、↓ の状態へ持っていくまでの手順を晒します。

Blog image

”↑ の状態”とは、サイト構築の最低限の準備として

  • Markdown でブログ記事を書く
  • TypeScript で React コンポーネントを書く
  • ESLint
  • Google Analytics
  • Custom Domain, https

が出来る状態です。

なんで Gatsby?

🤔 React で実装しよ => 😊 💻 npx create-next-app …な、脳死状態に喝を入れたかったので。

Next.js 以外という意味では、Nuxt.js やら まだ名も知らない Static Site Generator やら… そもそもブログだけなら自前で作らないパターン(はてぶ、Note、Notion…)も無くはなかったですが…まぁいいよね。

構築までにやったこと

  1. Gatsby をお勉強
  2. starter から project を作る
  3. TypeScript 対応
  4. ESLint 対応
  5. Google Analytics 対応
  6. 画像入れ替え・metadata 書き換え
  7. Gatsby Cloud, Netlify の設定

Gatsby をお勉強

公式ドキュメント を眺めました。 特に、recicpes がざっくり知るには良いページなのですが、 なぜか左メニューから到達できないので、知らない人も多いかも…。(読んだ所感は別記事にまとめよう)

Gatsby が謳う the power of 2000+ pluginsbuild-in な機能 におんぶにだっこになって、 最初はシンプルに構築(自前実装・設定を極力少なく)していくことにしました。ただの Gatsby 開発?

イケてる見た目も後回し。

starter から project を作る

commit/b2296cc

公式が提供している starter (boilerplate) から、gatsby-starter-blog を選びました。 community 製のつよつよ blog 用 starter も多くありましたが、その分最初の実装もモリモリになるので、シンプルに…。

gatsby-starter-blog のおかげ(正確にはこのへん とか、このへん )で、 Markdown を書くだけでブログ記事ページを追加出来るようになりました 😊

TypeScript 対応

commit/3f02a7, commit/bb3aea

transpile 出来るようにする

公式ドキュメント(TypeScript and Gatsby) の通り、拡張子を.tsxに変えるだけで TypeScript で実装が出来ます。 build-in なgatsby-plugin-typescriptのおかげ。

$ npm ls gatsby-plugin-typescript
[email protected]
└─┬ [email protected]
  └── [email protected]

GraphQL のクエリ結果を型解決する

コンポーネントは type-safe になりましたが、GraphQL で取得した data の型が object のまま でツラい…ので、 gatsby-plugin-typegenを導入して、graphql の query から 型情報を出力するようにします。

gatsby-plugin-typescript は babel を使って transpile をしているため、いくつかの制限があります。 これらを解決するために typescript をインストール, tsconfig.json の設置を行います

いきなり built-in 以外の機能を入れてるじゃねえか

typescript のおかげで、gatsby-plugin-typegen が出力する namespace GatsbyTypes を解決したり、

// index.tsx
const BlogIndex: React.FC<PageProps<GatsbyTypes.BlogIndexQuery>> = ({
  data,
  location,
}) => {};

型チェックが行えるようになりました 😇

// package.json
"type-check": "tsc --noEmit"

ESLint

commit/481b35a

公式ドキュメント (Using ESLint) が

For most users, our built-in ESLint setup is all you need.

と言っている通り、Gatsby は ESLint に依存しており、

npm ls eslint
[email protected]
└─┬ [email protected]
  └── [email protected]

ESLint 用 config も構築しており ([email protected] / eslint-config.ts) 、 /.jsx?$/ の範囲([email protected] / webpack-utils.ts) で、ESLint を実行するように eslint-loader を設定しています( [email protected] / webpack-utils.ts )。

.tsx にも ESLint をあててよ…。 ESLint 用 config として依存している eslint-config-react-appts?(x) にも対応しているんだから…。

npm ls eslint-config-react-app
[email protected]
└─┬ [email protected]
  └── [email protected]

仕方がないので、Gatsby が使用する webpack の config を変更するように、gatsby-node.jsをいじります。

exports.onCreateWebpackConfig = ({ getConfig, actions }) => {
  const config = getConfig();

  config.module.rules = config.module.rules.map((rule) => {
    if (
      // isEslintLoaderRule
      Array.isArray(rule.use) &&
      rule.use[0].loader.match(/\/eslint-loader\//)
    ) {
      // overwrite webpack Module Rule.test assertion for TypeScript.
      // gatsby's default value is /\.jsx?$/
      // https://github.com/gatsbyjs/gatsby/blob/gatsby%402.32.0/packages/gatsby/src/utils/webpack-utils.ts#L491
      rule.test = /\.[jt]sx?$/;
    }

    return rule;
  });

  actions.replaceWebpackConfig(config);
};

また built-in 以外の機能を入れてるじゃねえか

これで ESLint が効いた React 開発が行えるようになりました 😇

Google Analytics 対応

commit/dca0a5

npm install --save gatsby-plugin-google-gtag
// gatsby-config.js
...
{
  resolve: `gatsby-plugin-google-gtag`,
  options: {
    trackingIds: [``],
    pluginConfig: { head: true },
  }
}
...

いいぞ。plugin を素直に活用できている感じがする、これこれ!

gtag の script 要素を設置しているだけかと思ったけれど、 Gatsby 特有の課題の解決 とか、便利コンポーネント が含まれていた。

画像入れ替え・metadata 書き換え

commit/b3aee0, commit/e7d94274d,

まぁ、これはいいでしょう

Gatsby Cloud, Netlify の設定

Gatsby 用の CI 環境(Gatsby Cloud)と、CustomDomain, https 用に Netlify を使いました。 Gatsby Cloud - Netlify 間の hosting integration が簡単過ぎてビビる。

やった〜〜〜💪 http://t28.dev/

所感

自前実装、追加の依存がどうしても発生したけれど、コメントをちゃんと書けば対応出来る(分からなくならない)規模感なので、 よし!

フレームワーク向けの知識が実装(plugin)として公開されているから、オレオレ調査・オレオレ実装を減らせるのはありがたい〜〜〜🙏